2015年8月22日土曜日

YOSHIKIとNOA「今を抱きしめて」

小学生のころ、元気が出るテレビというバラエティ番組を、毎週楽しみにしていました。

特に、ビートたけしが、る「こんな○○は嫌だ」という、○○の部分をテーマにして、面白いことを
言うコーナーが好きでした。

例:こんな指揮者は嫌だ → 「動きが危ない」

まっ、大喜利みたいなものです。
これが、シンプルで分かりやすく、当時子供だった私でも笑えました。

元気が出るテレビには、名物コーナーがたくさんありました。
「ダンス甲子園」
「早朝バズーカ」
「おかま競歩」
「ヘビメタコーナー」

X(今はX JAPAN)を初めてテレビで見たのは、この番組で、でした。
さびれた食堂や、さびれた商店街を活性化させるため、Xがヘビメタを歌い元気づけるという
コーナーがありました。
YOSHIKIは、当時、つんつんの角みたいなヘアスタイルで登場していて、TOSHIも頭髪が
逆立っていました。
今みたいな落ち着いた服装じゃなく、革のジャケットやら、民族衣装みたいのやら、アクセサリ
ジャラジャラしてて、メイクもばっちりしてました。
楽器まで持ち込んで、スラッシュメタルのような曲を演奏します。
そんな人たちが楽器ごと、いきなり食堂にやってきて演奏しながら、客に「食えー」、だの八百屋
の野菜に向かって、「ナス!」だの「ネギ!」だの、叫んでた記憶があります。
挙句の果ては、口から火を吹いたりまでしてました。


それから、数年後。
1993年。
私は高校1年生になり、音楽にも興味を持ち始め、自分の小遣い銭でCDを買ったり、借りたり
するようになっていました。
Xのことは、何となく「元気テレビ」に出ていたバンドという記憶は残っていました。
同級生の会話を耳にすると、「何かすごく長い曲を作るバンド」ということを知りました。
当時、私の知ってる曲は、だいたい3、4分の曲ばかりでした。
ですが、Xが作る曲は、だいたい5分から長くて10分以上らしいのです。
私は、とても興味をそそられました。
10分もある曲の構成とか、演奏がどういったものかが想像できなかったし、知ってみたいと思い
ました。
また、TOSHIの歌声を同時期にテレビでちょっと耳にしていたのもありました。
男なのに、何て甲高い声なんだ。。。という印象で、今まで聞いたことのない個性的な歌声
だったので、聴いてみようと思いました。

近所のGEOに行き、「BLUE BLOOD」のCDを借り、
早速、家のドデカホーンCD(SONYのCDラジカセ)で聴いたところ、アルバムのタイトル
チューンにやられてしまいました。
世の中にはこんなに速くてカッコいい曲があるんだ。と思いました。
また、ギターのソロの音が細かくて音がはっきりしていて、
 ギターソロが長くてもいいんだ。
 ギターソロが歌より目立っていいんだ。
とも思いました。
兎に角、自分の知らないことが、「BLUE BLOOD」のCDに入っている曲では行われていました。
激しい演奏なんだけど、ところどころ抒情的というか切なさがあります。
高校生の私でも、「これは、かなり計算して作られてるぞ!」と思いました。

そこから、XのCDをどんどん集めて聴くようになりました。
聴けば聴くほど、もっと沢山、いろんな曲を聴きたいと思いました。
ですが、YOSHIKIが完ぺきを求めるため、作るのに時間がかかるようで、、、出ている曲が
とても少なく、沢山聞きたくても、CD数枚しか集まりません。


メタルテープに録ったXの曲を、中国製のウオークマン「KIKUZOU」にセットして、通学する
毎日。。。。
新しい曲が聴きたい。。。。
そんなXの曲に渇望しているとき、X以外でYOSHIKIが曲を作ってリリースしました。


NOA「今を抱きしめて

Xのジャケットとは、180°異なる

デュエット曲なので、カラオケは、男バージョンと女バージョンがある


この曲はドラマの主題歌でした。
クレジットされている、NOAとは、そのドラマに主演している
仙道敦子
吉田栄作
からなるデュオ
ただ、二人の名前は、このCDのジャケットのどこにも出てきません。
YOSHIKIとNOAがあるだけ。
あくまで、YOSHIKIが前面に出ていて、YOSHIKIの作品!という印象です。
ちなみに、作詞は白鳥瞳という人です。
Xファンの人はご存知だと思いますが、これはYOSHIKIが作詞する際のペンネームです。
曲の雰囲気によってペンネームを使い分けているようです。
※はじめは、彼女に作詞させてるとか、女流作家に外注してるとか勝手に想像してました。
  インターネットがなかったので、すぐに調べることもできず、想像は膨らむばかりでした。

曲は、開始のピアノから、「Endless Rain」を彷彿とさせられます。
ゆっくりしたテンポの曲です。
曲の要所要所でも、YOSHIKI節というか、Xで聴いたことあるぞ?というフレーズが
入ってきます。
ピアノ伴奏をバックに、男女が代わる代わる歌唱する構成ですが、このままでは終わらず、
後半からドラムが入ってきます。
YOSHIKIがバラードの時に叩くような感じのドラム音です。
最後は、仙道敦子吉田栄作が一緒に歌って、大団円。

ご丁寧に、カラオケバージョンは、
・男練習用(仙道敦子のみ歌ってる)
・女練習用(吉田栄作のみ歌ってる)
・インストルメンタル
の3パターンが入ってます。

てか、これ以後、他に曲を提供したり、メンバーもユニットをソロやユニットを組むことが
多く、Xの新しい曲はなかなか出なくて、寂しい思いをしていました。

0 件のコメント:

コメントを投稿