小学生のころ、元気が出るテレビというバラエティ番組を、毎週楽しみにしていました。
特に、ビートたけしが、る「こんな○○は嫌だ」という、○○の部分をテーマにして、面白いことを
言うコーナーが好きでした。
例:こんな指揮者は嫌だ → 「動きが危ない」
まっ、大喜利みたいなものです。
これが、シンプルで分かりやすく、当時子供だった私でも笑えました。
元気が出るテレビには、名物コーナーがたくさんありました。
「ダンス甲子園」
「早朝バズーカ」
「おかま競歩」
「ヘビメタコーナー」
X(今はX JAPAN)を初めてテレビで見たのは、この番組で、でした。
さびれた食堂や、さびれた商店街を活性化させるため、Xがヘビメタを歌い元気づけるという
コーナーがありました。
YOSHIKIは、当時、つんつんの角みたいなヘアスタイルで登場していて、TOSHIも頭髪が
逆立っていました。
今みたいな落ち着いた服装じゃなく、革のジャケットやら、民族衣装みたいのやら、アクセサリ
ジャラジャラしてて、メイクもばっちりしてました。
楽器まで持ち込んで、スラッシュメタルのような曲を演奏します。
そんな人たちが楽器ごと、いきなり食堂にやってきて演奏しながら、客に「食えー」、だの八百屋
の野菜に向かって、「ナス!」だの「ネギ!」だの、叫んでた記憶があります。
挙句の果ては、口から火を吹いたりまでしてました。
それから、数年後。
1993年。
私は高校1年生になり、音楽にも興味を持ち始め、自分の小遣い銭でCDを買ったり、借りたり
するようになっていました。
Xのことは、何となく「元気テレビ」に出ていたバンドという記憶は残っていました。
同級生の会話を耳にすると、「何かすごく長い曲を作るバンド」ということを知りました。
当時、私の知ってる曲は、だいたい3、4分の曲ばかりでした。
ですが、Xが作る曲は、だいたい5分から長くて10分以上らしいのです。
私は、とても興味をそそられました。
10分もある曲の構成とか、演奏がどういったものかが想像できなかったし、知ってみたいと思い
ました。
また、TOSHIの歌声を同時期にテレビでちょっと耳にしていたのもありました。
男なのに、何て甲高い声なんだ。。。という印象で、今まで聞いたことのない個性的な歌声
だったので、聴いてみようと思いました。
近所のGEOに行き、「BLUE BLOOD」のCDを借り、
早速、家のドデカホーンCD(SONYのCDラジカセ)で聴いたところ、アルバムのタイトルチューンにやられてしまいました。
世の中にはこんなに速くてカッコいい曲があるんだ。と思いました。
また、ギターのソロの音が細かくて音がはっきりしていて、
ギターソロが長くてもいいんだ。
ギターソロが歌より目立っていいんだ。
とも思いました。
兎に角、自分の知らないことが、「BLUE BLOOD」のCDに入っている曲では行われていました。
激しい演奏なんだけど、ところどころ抒情的というか切なさがあります。
高校生の私でも、「これは、かなり計算して作られてるぞ!」と思いました。
そこから、XのCDをどんどん集めて聴くようになりました。
聴けば聴くほど、もっと沢山、いろんな曲を聴きたいと思いました。
ですが、YOSHIKIが完ぺきを求めるため、作るのに時間がかかるようで、、、出ている曲が
とても少なく、沢山聞きたくても、CD数枚しか集まりません。
メタルテープに録ったXの曲を、中国製のウオークマン「KIKUZOU」にセットして、通学する
毎日。。。。
新しい曲が聴きたい。。。。
そんなXの曲に渇望しているとき、X以外でYOSHIKIが曲を作ってリリースしました。
NOA「今を抱きしめて」
Xのジャケットとは、180°異なる |
デュエット曲なので、カラオケは、男バージョンと女バージョンがある |
この曲はドラマの主題歌でした。
クレジットされている、NOAとは、そのドラマに主演している
仙道敦子
吉田栄作
からなるデュオ。
ただ、二人の名前は、このCDのジャケットのどこにも出てきません。
YOSHIKIとNOAがあるだけ。
あくまで、YOSHIKIが前面に出ていて、YOSHIKIの作品!という印象です。
ちなみに、作詞は白鳥瞳という人です。
Xファンの人はご存知だと思いますが、これはYOSHIKIが作詞する際のペンネームです。
曲の雰囲気によってペンネームを使い分けているようです。
※はじめは、彼女に作詞させてるとか、女流作家に外注してるとか勝手に想像してました。
インターネットがなかったので、すぐに調べることもできず、想像は膨らむばかりでした。
曲は、開始のピアノから、「Endless Rain」を彷彿とさせられます。
ゆっくりしたテンポの曲です。
曲の要所要所でも、YOSHIKI節というか、Xで聴いたことあるぞ?というフレーズが
入ってきます。
ピアノ伴奏をバックに、男女が代わる代わる歌唱する構成ですが、このままでは終わらず、
後半からドラムが入ってきます。
YOSHIKIがバラードの時に叩くような感じのドラム音です。
最後は、仙道敦子と吉田栄作が一緒に歌って、大団円。
ご丁寧に、カラオケバージョンは、
・男練習用(仙道敦子のみ歌ってる)
・女練習用(吉田栄作のみ歌ってる)
・インストルメンタル
の3パターンが入ってます。
てか、これ以後、他に曲を提供したり、メンバーもユニットをソロやユニットを組むことが
多く、Xの新しい曲はなかなか出なくて、寂しい思いをしていました。
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